株式会社Harvestech(ハーベステック) 秋田県産じゅんさい等、地域資源・特産品の機能性研究、高付加価値化、事業化プロジェクトの推進

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じゅんさい(純菜)とは?
じゅんさい(純菜)

じゅんさいとは、スイレン科の多年生水生植物で、澄んだ淡水の池沼で育つ植物です。 葉を覆う透明なゼリー状の「ぬめり」が特徴的で、 「食べるエメラルド」とも称されています。つるりとした喉ごし、ぷりぷりとした食感が珍重され、古くから料亭などで清涼感のある高級な食材、水が育む夏の味覚として食されてきました。
葉が若く小さいほどゼリー状物質が多く、上等品と言われています。収穫は、晩春の5月~夏にかけての時期で、沼に大きなたらいを漕ぎ、じゅんさいの若芽をひとつひとつ丁寧に摘みとる姿は、初夏の風物詩として知られています。
じゅんさいは、以前は日本全国で観察されましたが、今は多くの都道府県で絶滅または準絶滅危惧種となっており、大変貴重な植物です。
ちなみにじゅんさいは、漢字で 「純菜」または「蓴菜」、英語では
「Water Shield」、学名では 「Brasenia Schreberi」と表記されます。


じゅんさいの里・秋田県三種町

じゅんさいの里・秋田県三種町

秋田県の北西部に位置する秋田県三種町は、20年以上にわたり生産量日本一を誇る、じゅんさいの里です。
世界自然遺産の白神山地から流れ込む水や地下水の湧き出る沼など、豊富な水資源に恵まれた自然環境で、質の高いじゅんさいが育まれています。 三種町では現在も年間数百トンの収穫があり、全国生産量の約9割を占める特産地です。

じゅんさいの歴史

じゅんさいは、万葉集に「沼縄(ぬなわ)」としてうたわれており、いにしえより親しまれてきた植物です。中国では2,000 年以上昔に、歴代帝王への献上品として宮庭宴会の名菜として重宝されておりました。

三種町とじゅんさいの歴史は、昭和初期に遡ります。この地の女性が出稼ぎしていた関西で、じゅんさいが高級品として扱われているのを見て帰り、地元の業者が産業化したことがきっかけと言われています。
水質環境の変化により自生のじゅんさいは激減しましたが、昭和50年代に減反地の転作物として、田んぼを活用したじゅんさい栽培が広がり、特産となりました。

じゅんさいの成分

じゅんさいの成分は98%が水で、これによりみずみずしさを保っております。
その他にビタミンや食物繊維、タンパク質やミネラルなどを含んでいます。秋田県総合食品研究センターによる最近の研究により、じゅんさいにはポリフェノールが緑茶に相当するぐらい多く含まれていることが判明いたしました。

じゅんさいの機能性
秋田魁新報

秋田魁新報

2011年2月20日の「秋田魁新報」トップにて報道されました。

抗酸化効果

抗酸化効果

じゅんさいは「ぬめり」の部分に多糖体を含む一方で、葉の部分には、緑茶に相当するぐらいの豊富なポリフェノールが含まれるていることが判明致しました。
そこで当社で抗酸化効果を分析したところ、一般的に抗酸化力が高いと言われている野菜や山菜に比べ、じゅんさいはとても高い活性データが得られました。

生活習慣病・動脈硬化リスク軽減効果

生活習慣病・動脈硬化リスク軽減効果

じゅんさいの機能性について基礎研究を進めた結果、コレステロールや中性脂肪といった脂質の代謝改善効果や、内臓脂肪蓄積抑制効果を発見致しました。
ヒト臨床試験では、動脈硬化や心疾患を強く引き起こす要因として近年注目され「超悪玉コレステロール」とも呼ばれている「小型LDLコレステロール」を改善する効果を確認致しました。
これまで知られていなかった、じゅんさいの生活習慣病予防・改善機能を発見し、学会発表・論文発表等を行っております。

※データは、抗酸化測定キット「PAO」(日研ザイル社)にて測定

美容効果

美容効果

当社提携先企業が、じゅんさいに含まれる20種類以上のポリフェノールを詳細に分析した結果、新規成分を発見し「ジュンサイノサイドA」と命名しました。
この新規成分にはコラーゲンやエラスチンの分解を抑制する効果が見出されたため、シワや肌のたるみを抑える等の美容効果が期待されています。

さらに詳しい学術情報はこちら

機能性素材「じゅんさいエキス」

当社は、愛知県一宮市のオリザ油化株式会社と提携し、機能性素材「じゅんさいエキス」を開発し、2012年に上市致しました。

プレスリリース

秋田美人の秘密を解明!? 秋田県特産品「じゅんさい」の機能性素材を新開発
~世界自然遺産・白神山地の水に育まれた未利用資源の有効活用~

未利用資源の活用

じゅんさいは、ゼリー状の「ぬめり」のついた若い葉・芽の部分に商品価値があり、成長し開いてしまいゼリー状物質を失った葉は採取の対象とならず、放置・廃棄されておりました。当社は、じゅんさいを機能性素材として開発するにあたり、この未利用資源である「成長して開いた葉」を活用する着想をし、基礎データの取得や収穫・加工・保管方法等の検討等を、秋田県内の産地や研究機関・企業と連携し行い、製品化に至りました。

特許

当社は、じゅんさいの機能性やエキス製法に関する新たな知見に関し、特許を取得しております。(特許第5344494号)

製品形態・用途

じゅんさいエキスは、下記の形態・用途にて、機能性素材として製品化しております。

・じゅんさいエキス-P (粉末、食品用途)
・じゅんさいエキス-WSP (水溶性粉末、食品用途)
・じゅんさいエキス-PC (粉末、化粧品用途)
・じゅんさいエキス-WSPC (水溶性粉末、化粧品用途)
・じゅんさいエキス-LC (水溶性液体、化粧品用途)

製品カタログは、こちらよりご入手ください。(PDF)
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じゅんさい 機能性 じゅんさいエキス配合機能性食品・化粧品

じゅんさいエキスを配合した機能性食品・化粧品が、国内外の多数の会社より販売されております。

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